70歳代 男性 約7年前に脳梗塞を発症。右片麻痺。
他、糖尿病、糖尿病性腎症
私が介入させていただくまでは、ほぼ歩行訓練等は行っておられませんでした。
自宅では、日中はベッド上か車いすでの生活でした。
リハビリでは、麻痺側下肢の装具も使用していない状態でした。
※実施はデイサービスでのものになります。
実際の歩行練習を行う前には、
体調チェックや関節の可動域、筋肉の硬さなど
見させていただきます。
しっかりした体調でリハビリしてただきたいので、
鍼灸を行います。
その鍼灸の効果を高めるためにも
リラクゼーションやストレッチングなども
併せて行います。
下肢は弛緩していて、荷重があまりかけられない状態でした。
そのため、麻痺側に荷重をかけることに恐怖感があるようでした。
麻痺側に荷重をかけないように、非麻痺側で麻痺側の足を
前に送るような形になっていました。
この歩行では、非麻痺側を過度に使ってしまったり、
バランスの偏りにより、転倒のリスクが高まる可能性があります。
また、糖尿病、腎症も患っておられるため体力も低下していたため
生活レベルでの体力増強、維持という観点からも歩行は必要な状況でした。
平行棒内でのトレーニングや実際の歩行を
繰り返し行っていただきました。
後述しますが、
歩行する前に、ウォーミングアップも兼ての
筋力トレーニングを行うことによって、
歩行のパフォーマンスが改善すると思います。
(この患者さんは、
「自分の足でしっかり歩きたい」
という目標を持っておられたので
毎回毎回、嫌な顔一つせず頑張っていただきました。
その姿勢から、こちらも学ばせていただくことが
たくさんありました。ありがとうございます。)
このデータは、一年前と一年後の
5m歩行のタイムと歩数
を調べたものです。
それぞれ、
トレーニング前後
装具装着の有無
(介入するまでは、装具は使用していませんでした。)
と条件を変えながら行ってみました。
結果は
装具有でトレーニング後
が一番良い結果が出ていました。
この結果から、
歩行の練習前には、ある程度のウォーミングアップとしての
トレーニングは必要かと思います。
このような流れで繰り返し継続的に行いました。
ご自宅にお伺いした際には、
時間の制約
環境の制約
等、ありますので
ここまでは出来ないかもしれませんが、
状況に応じた方法で対応させていただきます。
アドバイスなどさせていただきますので
いろいろとご相談ください!